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2014年10月13日

平成26年介護事業経営実態調査結果①(介護事業の収入・売上編)

 当事務所のホームページに来ている人の検索ワードに「介護事業の収入(売上)」みたいに来られている人もいました。

 確かに「介護事業の収入(売上)」のワードで調べると、全体的な数字はすぐに出て来ますが、介護事業所1件あたりの数字が見つけにくいと気付きました。

 そこで、今回は、厚生労働省が公開している最新の情報(平成26年案)を基に書いていこうと思います。(平成26年10月3日現在)

 介護事業で開業したいときに「いったいいくら収入があって、いくら利益が残ってやっていけるんだろう」って思いますよね。

 しかし、なかなかそういった資料が無くて困りますよね。

 そこで、じゃ無いんでしょうけど、厚生労働省はそういう統計データを出しています。

 しかし、これは、今後の介護報酬の改定の資料にするための調査であり、公開されているデータは、あくまでも事業種別毎のデータであるのをご理解ください。

 それに、規模・地域・業歴など区分されていないのでお気をつけください。調査の数字を月額とし、年額にするために12倍しています。

 それでは、行ってみましょ~。

 ①訪問介護(いわゆるヘルパーステーション)の場合は、収入(介護料収入とその他の収入)は、2,988万円となっています。延べ訪問回数732.6回/月です。常勤換算職員数は、8.3人。訪問1回あたり収入は、3,399円となっています。

 ②通所介護(介護予防を含む)(いわゆるデーサービス)の収入は、5,359万円となっています。延べ利用者数456.1人/月です。常勤換算職員数は、9.4人です。利用者1回当たり収入は、9,791円です。

 ③居宅介護支援(いわゆるケアプランセンター)の収入は、1,360万円となっています。平均実利用者数は、84.5人。常勤換算職員数は2.9人。実利用者1人当たり収入は13,428円です。

 ④福祉用具貸与(介護予防含む)の収入は、6,271万円となっています。平均実利用者数は、324.3人です。常勤換算職員数は、5.1人です。実利用者1人あたり収入16,116円です。

 ⑤小規模多機能型居宅介護(介護予防を含む)の収入は、5,962万円となっています。平均登録定員は、24.2人。延べ利用者数は、541.2人/月。常勤換算職員数は、11.2人です。定員1人当たり収入は205,026円/月です。

 ⑥認知症対応型共同生活介護(介護予防を含む)(いわゆるグループホーム)の収入は、6,894万円となっています。平均定員は、14.8人。延べ利用者数は、425.2人/月です。常勤換算職員数は、12.4人です。利用者1人あたり収入は、13,512円になります。

 ⑦地域密着型老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の収入は、1億3,382万円となっています。平均定員は、26.2人。延べ利用者数793.2/月。常勤換算職員数は、21.2人。利用者1人当たり収入は、14,059円です。

 ⑧訪問看護ステーション(介護予防を含む)の収入は、3,308万円となっています。延べ訪問回数342.6回/月。常勤換算職員数は、7.3人。訪問1回あたり収入は、8,047円です。

 ⑨短期入所生活介護(介護予防を含む)(いわゆるショートステイ)の収入は、5,808万円となっています。平均定員は、13.9人です。延べ利用者数は、384.8人です。常勤換算職員数は、10.0人です。利用者1人当たり収入は、12,578円です。

 ⑩地域密着型特定施設入居者生活介護の収入は、9,333万円となっています。平均実利用者数は、22.5人です。延べ利用者数は、650.8人です。常勤換算職員数は、15.5人です。利用者1人当たり収入は、11,952円です。

 ⑪老人福祉施設(広域型特別養護老人ホーム)の収入は、3億1,918万円となっています。平均定員は、71.8人です。延べ利用者数は、2,153.6人です。常勤換算職員数は、47.9人です。利用者1人当たり収入は、12,351円です。

 すみません。順不同になっていますね。

 こんな感じでしょうか、まだまだ他にありますが、問い合わせが多そうな事業種別を集めてみました。

 次回は、支出・収益率編です。(①/③)