前回、介護事業所について書きましたので、障害福祉サービス事業所の立地問題について書いていきます。
やはり、介護事業よりも障害福祉サービス事業の方が地域住民の理解を進めるのが難しいですね。
介護は、みんな年を取り、高齢者になり介護が必要になると言った自分の問題と捉えてくれることが多いのです。
しかし、障害者は、ならないとわからない。抱えてみないとわからないように自分とは離れた世界と思っているような感じがあります。
と言っても、案外、障害者の問題の方が、親身になってくれる方たちがいたりします。
そういう人たちは、家族や親戚に障害者を抱えていたりして本当に親身に事業所の開設をサポートしてくれたりもします。
しかし、そうは言っても強行に反対される地域の方もいます。
大体、そういうのは後からわかることが多いのですが、特に精神障害者の方で救急車や警察を呼んだり、それも何度もそういうことが起きている地域は、障害福祉サービス事業所の開設に抵抗があります。
そういうとき説明としては、「もちろん、福祉施設ですので、自傷他害のある方たちは、病院で治療してもらいます。そして、症状が安定した方たちだけを受け入れます。」と説明します。実際、精神障害者でトラブルを起こしたり、病状が悪い方は、障害福祉サービス事業所では受け入れられません。
それに、「何かあったらすぐに連絡してください」とこれもまた、住民説明会を事前に開催して誠意を伝えたり、丁寧に説明した方が良いです。
もちろん事業所の規模によって近隣住民へのあいさつ回りだけですむこともあります。
こちらも、事前に住民説明会や近隣住民へのあいさつ回りなど、事業所と地域住民との信頼関係を作ることが大切です。
そうでないと本当に事業所の移転や閉鎖などを余儀なくされることがあるようです。
この前もある役所と事前協議をしたときに依頼者を連れてくるようにお願いされ、私の依頼者にあいさつ回りなどの注意点を説明していました。
実際、その自治体でも移転を余儀なくされた事業所さんがあるそうです。
皆さんもそうならないように事前準備をしっかりしてくださいね。
もちろん、当事務所でもご支援いたします(笑)
ご相談ください。