当事務所のホームページに来ている人の検索ワードに「介護事業の収入(売上)」みたいに来られている人もいました。
確かに「介護事業の収入(売上)」のワードで調べると、全体的な数字はすぐに出て来ますが、介護事業所1件あたりの数字が見つけにくいと気付きました。
そこで、今回は、厚生労働省が公開している最新の情報(平成26年案)を基に書いていこうと思います。(平成26年10月3日現在)
介護事業で開業したいときに「いったいいくら収入があって、いくら利益が残ってやっていけるんだろう」って思いますよね。
しかし、なかなかそういった資料が無くて困りますよね。
そこで、じゃ無いんでしょうけど、厚生労働省はそういう統計データを出しています。
しかし、これは、今後の介護報酬の改定の資料にするための調査であり、公開されているデータは、あくまでも事業種別毎のデータであるのをご理解ください。
それに、規模・地域・業歴など区分されていないのでお気をつけください。調査の数字を月額とし、年額にするために12倍しています。
それでは、行ってみましょ~。
①訪問介護(いわゆるヘルパーステーション)の場合は、収入(介護料収入とその他の収入)は、2,988万円となっています。延べ訪問回数732.6回/月です。常勤換算職員数は、8.3人。訪問1回あたり収入は、3,399円となっています。
②通所介護(介護予防を含む)(いわゆるデーサービス)の収入は、5,359万円となっています。延べ利用者数456.1人/月です。常勤換算職員数は、9.4人です。利用者1回当たり収入は、9,791円です。
③居宅介護支援(いわゆるケアプランセンター)の収入は、1,360万円となっています。平均実利用者数は、84.5人。常勤換算職員数は2.9人。実利用者1人当たり収入は13,428円です。
④福祉用具貸与(介護予防含む)の収入は、6,271万円となっています。平均実利用者数は、324.3人です。常勤換算職員数は、5.1人です。実利用者1人あたり収入16,116円です。
⑤小規模多機能型居宅介護(介護予防を含む)の収入は、5,962万円となっています。平均登録定員は、24.2人。延べ利用者数は、541.2人/月。常勤換算職員数は、11.2人です。定員1人当たり収入は205,026円/月です。
⑥認知症対応型共同生活介護(介護予防を含む)(いわゆるグループホーム)の収入は、6,894万円となっています。平均定員は、14.8人。延べ利用者数は、425.2人/月です。常勤換算職員数は、12.4人です。利用者1人あたり収入は、13,512円になります。
⑦地域密着型老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の収入は、1億3,382万円となっています。平均定員は、26.2人。延べ利用者数793.2/月。常勤換算職員数は、21.2人。利用者1人当たり収入は、14,059円です。
⑧訪問看護ステーション(介護予防を含む)の収入は、3,308万円となっています。延べ訪問回数342.6回/月。常勤換算職員数は、7.3人。訪問1回あたり収入は、8,047円です。
⑨短期入所生活介護(介護予防を含む)(いわゆるショートステイ)の収入は、5,808万円となっています。平均定員は、13.9人です。延べ利用者数は、384.8人です。常勤換算職員数は、10.0人です。利用者1人当たり収入は、12,578円です。
⑩地域密着型特定施設入居者生活介護の収入は、9,333万円となっています。平均実利用者数は、22.5人です。延べ利用者数は、650.8人です。常勤換算職員数は、15.5人です。利用者1人当たり収入は、11,952円です。
⑪老人福祉施設(広域型特別養護老人ホーム)の収入は、3億1,918万円となっています。平均定員は、71.8人です。延べ利用者数は、2,153.6人です。常勤換算職員数は、47.9人です。利用者1人当たり収入は、12,351円です。
すみません。順不同になっていますね。
こんな感じでしょうか、まだまだ他にありますが、問い合わせが多そうな事業種別を集めてみました。
次回は、支出・収益率編です。(①/③)